園だより

平成23年 6月の園長室便り

 子育ては焦らずに

 寒暖の差の激しい日々が続きますが、皆さん体調のほうはいかがですか。
 ゴールデンウイークの後は遠足、そして保護者面談と続き、お仕事を持っていらっしゃる方は、
大変の思いをなさったことと思います。
 遠足は、内郷幼稚園は5月10日(火)に多摩動物園に、新町幼稚園は5月17日(火)に
プレジャーフォレストに出かけました。
 天候については両園ともに同じようなパターンで、朝7時の時点では、雨が降ることも予想されて、
傘の用意をお願いしました。
 内郷は、帰りのバスが、あと15分も走れば解散場所である内郷小学校前に到着かと思われる頃、
ポツポツと降り始め、皆さんが車を降りるころにはかなり激しい雨になっておりました。
 新町でも傘の用意をお願いしたのですが、やはり帰りのころに本降りの雨になりました。
 今年は両園共に、皆さんで楽しむことをしたいと、内郷ではグループ分けをして
スタンプラリーを行いながら行動していただき、昼食時には、『一本橋こちょこちょ』と
『げんこつ山のたぬきさん』の、ふれあい遊びを行いました。
 新町ではそれに加えて、『カエルの歌』の輪唱、『なべなべそこぬけ』『さよならあんころもち』
など、盛り沢山に行いました。
 どちらも皆さんとても楽しそうな様子で、心に残る思い出にしていただけたことと思います。
 新旧の時代のふれあい遊びを行ったのですが、お互いに歌を歌いながら、手をたたいたり、
手や体に触れあったりすることで親近感が増して、皆さんが和やかになっていく様子を見ていて、
私も、心温まる思いをしました。
 そして、5月の23日から3日間、保護者面談を行いましたが、保護者の方々が気にして
おられることは、お子さんたちが園でお友達と上手にお付き合いしているかということが
一番多かったようです。
 園児たちが将来、社会人になった時に、『グループの中で積極的に仲間にかかわり、
自分の役割を見つけて、進んで仲間の役に立とうとする姿勢』、
当園では、今その芽を育てたいと努力をしておりますが、保護者の方々が同じ考えを
持っていただけていることがうれしかったです。
 伝承遊びなどが、子供たちの仲間意識を持つことの助けになっていることを更に確信しました。
 さて、面談でよく出る話題が、「家ではわがままで困るのが、園ではしっかりできているでしょうか」
という保護者の方々の思いのようです。
 帰ってくればいくら言っても靴は脱ぎっぱなし、遊んだおもちゃは放りっぱなし、いくら怒っても効果なし。
 お母さんのイライラは増すばかり、なんていうことが多いですね。
でも、いいじゃありませんか、≪家はくつろぎの場≫なのですから。
『うちの子は何度言ってもいうことを聞かない』それが正常です。
 叱られてもすぐに忘れる、そんな子供らしさに上手にお付合いしてください。
 とはいっても、お家では許されることでも、一歩外に出たらそうはいきません。
ほかの人に迷惑にならないようにしつけをしておくのは大切です。
『あらあら、しょうがないわね』と心に笑みを浮かべながら、なぜきちんとしなければ
ならないかをお子さんに話してほしいものです。
 マナーは、他人とお付き合いをするときに、相手に嫌な感情を与えないように、
気持ちよくお付き合いできるように永い年月を経て形作られたものだと思います。
 靴は、あとから来た人のために、そして誰に見られても見苦しくないように揃える、
おもちゃや本などの片づけも、将来、仕事の面で整理整頓がしっかりできるようにするための
重要なしつけですし、食事のマナーも感謝の念を育てることや、相手に不愉快な思いを
させないために重要ですね。
 特に食事の時の『いただきます』の言葉の意味を、お子さんに話してあげてほしいと願います。
 肉一切れ、魚一匹、菜一株、豆一粒にも命が宿っています。
私たちは毎日その沢山の命をいただいて命をつないでおります。
お子さんが食べ物を粗末に扱うことがあったら、そのことを話し、命をいただいていることへの
感謝を伝え、多くの命に支えられている自身の命を大切にしなければならないことを、
いつか感じられる人になってほしいと願っております。

保育参観日、保護者の方と楽しく製作です 園のまわりをお散歩。何かいるのかな? 畑にじゃがいものお花が咲いていました!

たんぽぽ組の父の日の製作、お父さん喜んでくれるかな? すみれ組は紙粘土でお父さんの顔を作りました つくし組のおともだちも上手にできました



平成23年 5月の園長室だより

すべての命に早く救いの手が差し伸べられますように

 今年の遠足は、内郷は多摩動物園、新町はプレジャーフォレストに行くことに決まりました。
 共に、胸一杯に緑の息吹を吸って、楽しい思い出を沢山作ってきて欲しいと思います。
 さて、先日の義援金の件では、多くの保護者の方々のご協力を頂き、ありがとうございました。
なかには、ご親戚の方が被災しておられるというお便りもあって、保護者の方々の中には、
このご家庭のほかにも、つらい思いをしていらっしゃる方がいるに違いないなどと思いました。
 私も、まだ小学校にあがる前、何歳の頃かはっきりは覚えておりませんが、
水害の被害にあったことがありました。
 実家の近くに、中川という一級河川が流れていたのですが、堤防が決壊してそのあたり
一帯が浸水したのです。
 近くの小学校に避難することになって、家を後にして歩き始めました。
最初に私の足のくるぶしくらいだった水が、どんどん足を上がってきて、その当時の私の足でも
学校まで10分もかからない所だったのですが、膝よりもかなり上にきていたと記憶しております。
 二階の学校の窓から灰色の空と、池のようになった校庭を眺めながら、当時の私は何を考えて
いたのでしょうか。
 食事代わりの乾パンを口に含んだときの、そのほのかな甘さを今でも思い出します。
 そこに避難していたのが、1日か2日か3日か、今は記憶にありませんが、母と自宅に戻った時、
泥だらけの内部の状態に、しばらく呆然としていたのであろう母の顔が今でも忘れられません。
大人の背丈をはるかに越える水量だったのが、壁や柱に黒くこびりついた泥が語っておりました。
 幼い私には、なんの辛い思い出も残っていない災難でしたが、家の仕事は苦手で
あまり役に立たなかったであろう父と、3人の子どもと仕事を持っていた母は、
どれだけの苦労を背負ってその後片付けを行ったことでしょう。
 そして今回、胸がふさがれるような悲惨な被災者、家畜やペットの様子が放映され
始めましたが、本当に何とかならなかったのでしょうか。
 ほとんどの飼い主が、我が子のように世話をしてきた動物たちだと思います。
ただ見殺しにしなければならない心情は計り知れません。
 東京にも直下型地震が起こるかもしれない、などと恐ろしいことが言われております。
そんなことを聞くと、我が家の二匹の猫、失明しているオス猫と人間なら80歳をとうに
超えているであろうメス猫、新町幼稚園には足の悪い太りすぎのアヒルがおります。
 この3匹をおいて私は逃げられるであろうか、と思うと答えが出ません。
 このメス猫にそっくりな猫を飼っていたのですが、その猫は、子育てに関しては
猫の鏡みたいな母親でした。
 明け方、ただならぬ気配に目が覚めると、4匹の子どもを次々に産み落としておりました。
実に苦しそうで、目から涙を落としているようでした。
 それからというもの、ひたすら子猫の世話をするのですが、ある日、まるで毒でも
飲んだようにうなり声を上げて苦しんでおりましたので、急いで病院に運ぶと、ウイルスに
感染していると言うことで、一晩入院しました。翌日引取りに行くと、とても興奮して
おりました。
家に到着すると、車から飛び出して、一目散に子猫のところに駆け寄ると、
夢中で身体をなめ始めました。
そこで気が付いたのですが、子猫は段ボールのなかにバスタオルを敷いて育てていたのですが、
母親がいなくなると一晩で、汚れてひどい状態になりました。
母猫は毎日、子猫の排泄物を綺麗に処理して、中を清潔に保とうとしていたのがわかりました。
 猫・アヒル・犬・豚・牛・馬・ニワトリなど・人、姿かたちは変わってもすべてひとつの命です。
苦しみも悲しみも喜びも、お腹がすくことも、おいしいものはおいしいと感じるのも、
子を思う心も、私達と同じであると思います。
 人と同じように、苦しみにあえいでいる被災地の動物たちに、一日も早い救済の手が
差し伸べられることを願ってやみません。
園庭にて 園庭にて 朝の会 大きな声でお返事します

先生のお話をよく聞いてね たんぽぽ組と英語のロバート先生、理事長先生も一緒に 今度はすみれ組と記念撮影



平成23年 4月の園長室だより

新年度に寄せて

 新学期新たな旅立ちの4月です。いつもでしたら各地の花見の話題が取りざたされる時期なのに、
東日本の震災に日本中が心を痛め、自分にできることがあったら行いたいと思い、努力している様子を
テレビやラジオで見て、心を動かされる毎日です。
先日行われた内郷幼稚園の卒園式は、計画停電の最中でした。
式は、マイク無しの状態で行われ、来園の皆さんにはご不自由をおかけしましたが、皆さんが
その状態を受け入れて下さって、落ち着いた静かな卒園式に、私も感動し、ご協力いただいた方々に
感謝の念をいだきました。
それとともに、計画停電の地域でも、皆が協力してこの災難に立ち向かおうとしている雰囲気に
心が熱くなりました。
 3月11日を境にして、日本中がひとつになって立ち直ろうとしている、そんなときに新たに
社会生活に入ろうとしている園児たちが、入園式を迎えることの意義を重く受け止めたいと
思っております。
 進級する在園児たち、新入園児たち、それぞれに登園の日を心待ちにしているお子さんが
多いことでしょう。
特に初めてお子さんを園に送り出すご家庭の保護者の方々は、不安に思う方が多いのではないかと
思います。
 子どもたちがなぜ幼稚園に通うのか、それは、やがて成長し、社会で活躍できるように社会性を
身に付けていく、そして生きる力を養う、その基礎を築くことであると思います。

 自分で考える力
 自分で行動する力
 集団の中で自ら協力できる力

 以上のような、生きていくうえで必要な力を養えるよう、職員全員で力を合わせて努力してまいります。
その為に、この幼児期の時代に大切なこと、それは、基本的生活習慣をしっかり身につけることです。
基本的生活習慣とは『食事』『睡眠』『清潔』『衣服の着脱』『排泄』などを指しますが、
その外にも、当園では、あいさつ・話を聞く態度・人に迷惑をかけないように心がけるなどを
指導していきますが、ご家庭の協力がなければ成り立ちません。
 まず、上記の中の睡眠のしつけ、早寝早起き朝ごはんについては、お子さんが満足に
幼稚園生活するためには欠かすことのできない習慣です。
ご家庭で徹底して下さるように特にお願いいたします。
入園式、先生と楽しく歌遊び 大きな絵本です どんなお話かな? 先生のお話聞けるかな。

すみれ組のおともだち たんぽぽ組のおともだち つくし組のおともだち



平成23年 3月の園長室便り

卒園・進級の時期を迎えて

 道を歩けば、梅の花が満開になり、すみれ組の子どもたちは小学校への入学を日増しに強く意識し始め、
たんぽぽ・つくし組の子どもたちは、進級を楽しみにしているようです。
 幼稚園では、基本的な生活習慣を身につけること、遊びなどを通して、自然や人のかかわりなどを
豊かに受け入れる感性、小学校へ入学する準備段階の、数・文字などのお稽古、
そして日々の活動を通しての体力づくりなどに、年間を通して力を注いでまいりました。
 行事ごとに、各学年で目標を持って取り組み、それを皆で成しとげることで、
協力してひとつのことをまとめていく喜びをいくつも持つことができました。
 幼児期・そして年長組の時期にあたる児童期には、自分だけの力で行動しようとする力(自立心)と、
自分を律する力、自分で決めた規則に従うことができる力を育てることが大切で、
(この自律の部分が育ってないと、いろいろな問題を引き起こす)
そのようなことも意識しながら保育を行ってまいりました。
 そして、幼稚園というひとつの区切りを終えた年長児は、小学校に入学をすると共に、
学童期を迎えますが、この時期は、友達から学び、友達に教える、つまり、友達同士の交流が中心になり、
お互いに学びあうことがもっとも大切な時期といわれています。やがて社会人として自立するための
基礎となる時期です。
 ご両親もお子さんのお友達を大切に思い、あまり口をはさまず、わが子を育てるのと同じような気持ちで
見守ることをどうぞ、心がけてください。
 さて、今、幼児期・児童期・学童期という言葉を使いました。
 これは、児童心理学者であり、医学博士でもあるエリクソンという人が、人のライフサイクルを八期に分けて、
幸せな人生を全うするには、育ちの上でそれぞれの時期に身につけなければならないことがある、
ということを研究した理論で、私もその考えのすばらしさに、さまざまに参考にしております。
 老年期に『幸せな人生』を迎えるためには『自分の人生に対する感謝』の気持ちが不可欠なのだそうです。
無邪気に泣き笑いする子どもたちの顔を見ていると、感謝の気持ちの中で、素敵な人生を送って欲しいと、
ついそんな思いがこみ上げます。
 話は変わりますが、先日、電車の中で注意をした若者のことを書きましたが、
そのときに久しぶりに思い出した若者がおりました。
 丁度前を歩いていた若者が、白い紙をポンと捨てたので、後ろから「もしもし、落し物ですよ」、と、
なるべく柔らかい声を作って、声をかけると、その若者は驚いたように後ろを振り向くと、
黙って紙を拾い、何事も無かったように歩いていきました。
 電車の中で携帯を使っていた若い女の子に注意をしたこともありました。
その子も黙ってこちらの言うことを受け入れました。
 その行動はあまり感心できませんが、皆さん、素直な人たちであることを感じたものです。
 これから小学校という異なった環境に進む子どもたち、いくつかの節目を踏みながら
社会に巣立っていくときは、どんな若者に育っているのでしょうか。
どうぞ、私みたいなお節介な人に注意を受ける大人にはなって欲しくないなと思います。
 自由に大きく社会に羽ばたいて欲しい、自分本位の考え方しかできないで、
人に嫌われるような大人になって欲しくない、と願います。
 電車のなかのコンセントから電気をとれば、その代金は誰が払うのでしょうか? 
道にごみを捨てれば誰が掃除をするのでしょうか? 
電車の中で携帯を使えば、それによってペースメーカーを使用している人が影響を受けたら、
その責任は誰がとるのでしょうか? 
そう考えると、誰かに迷惑をかけていることが分かりますね。
自由の中には必ず 《人に迷惑をかけない範囲の行動》 という規制があります。
 お子さんが『幸せな人生』を手に入れるためにも、他人に迷惑をかけない心と、
おかげさまで、という感謝の心を持てるよう、日ごろから心がけてあげて下さい。
通園バスにて① 通園バスにて② 通園バスにて③

卒園式 園長先生から卒園証書を受け取ります 送辞と答辞、じょうずに言えました 在園児から卒園児にお花を贈ります



平成23年 2月の園長室だより

ある日の電車のなかの風景

 先月お話した新町幼稚園の梅の花もかなりのつぼみがつきましたが、ここのところ、そこに氷雨が降るような
寒い日が続きます。
 園では、各クラス、今までの復習を重点にし、年長クラスは特に、小学校に入学することを意識した保育を心がけ、
寒さに負けないように体力づくりに励んでおります。
さて、一月の中旬、例年のように、私は陶器の町、益子に出かけました。
早朝、7時直前に家を出発して、寒気に身を引き締めながら、相原駅に急いでおりました。
それから4時間余りすぎたころ、すっかり顔なじみになった益子のお店の中で目的の品を選ぶと、
12時35分の宇都宮駅行きのバスに乗り、駅に到着すると、待つまもなくホームに入ってきた湘南ラインに乗り、
座席に座ってホッと一息ついておりました。
 電車がホームを離れいくつか停車駅を走った頃、ある駅で、私のまん前に若者が座りました。
私は、その日は優先席の一番端に座っていたので、どう見てもまだ20才前後の若者が、
まだ一般席がかなり余裕があるのにあえてそこに座るのにちょっとだけ不思議に思いました。
 その服装になんとなく興味をもって、チラチラ目をやってしまう私、
薄手の白のVネックのシャツの上に、白地のジャンバーを羽おり、黒の膝までの緩やかなパンツに、
ほかほかのらくだ色のレッグウオーマー、白地のスニーカー、シャツ、ジャンバー・靴にのいずれにも、
ショッキングピンクと黒の色づかいでおしゃれなラインが描かれいます。
一つひとつ手に入れたのであろうと思いますが、なるほどこだわっているな、などと思いました。
耳には太目の四個のピアス、手には三個の大き目の指輪をはめ、
金色に染めた髪の端にこまめに指をからませてるようになでる様子、
目の位置もわからなくなるような真っ黒の大きなサングラスをかけたりはずしたりしています。
 その若者の微妙にマッチしているおしゃれと、女の子のように愛くるしい顔立ち、
顔を上げると目の前にあるので、なんとなく目が行ってしまいました。
かなり時間がたった頃、男の子はやおら携帯を取り出すと、
身をかがめて座席の左側の足下近くに在る金具の蓋をあけると、携帯のコンセントを差込み、
手にした電話機に電気を取り込み始めました。
 そんなところにコンセントがあったなんて、私には新発見でした。この若者がそれを知っていたことに感心しました。
 でも、私としては目の前で行われている良からぬことにはつい一言いいたくなります。
「君、車掌さんに断りも無くてそんなことしてもいいの?」
彼は、始めは何を言われたか気がつかなかった様子でしたが、私が言い直すと、
黙ってコードをコンセントから抜くと、何事も無かったように携帯をいじっておりました。
かえって、私のほうが周囲を気にしてそっと見回してみると、私の隣に座っていた男女二人組、
向かいの、男の子の隣に座っていた男性、いずれも中年と思われるこの三人は、
このことにはほとんど関心はないよ、といわんばかりにの様子です。
水戸黄門のように、お守りの印籠があるわけでもないので、人を見て声をかけないと、
なぐられたりして痛い思いをしないように注意しなければなりません。周囲は誰も助けてくれないかもしれない、
それにしても、『君』、なんて人に呼びかけたのも初体験で、自分自身の言葉にびっくりし、
電車のコンセントの位置を知ったのも初めての体験でした。
知らない人に注意をうながすというのも、内心穏やかではなく、気持ちはかなり動揺しておりましたが、
何事もなかったように、目的地まで車窓からの景色をながめておりました。
 その男の子は私と同じ新宿で降りたのですが、前を歩く彼のお尻には、
ショッキングピンクの英文字でなにやらプリントしてあり、それが可愛くて思わず笑顔になってしまいました。
 彼の、派手につけたピアスを眺めながら、久しぶりで思い出したことがありました。
 学生時代、雑学の方も実に知識の豊富な、考古学の樋口清之教授という私の大好きな名物先生がおりましたが、
ある時こんな話をしておりました。
国によっては、いったん政変や外国からの侵略が起こると、身一つで逃げなければならなかった人々は、
当座の生活の糧に宝石類をいつも身に付けていたが、ピアスもその一つだというようなことを話しておられました。
 日本は、おしゃれのためのみにピアスをする、いつまでもそんな平和な国であれば良いですね。
 皆さんのお子さんたちも、やがてピアスをしたい年頃になるでしょうが、くれぐれも注意していただきたいことがあります。
 それは、耳には体中のツボというのが集まっていて、そのツボに穴を開けてしまうと、
大変な障害が起きるというのです。
たとえば、目のツボに穴を開けてしまい、理由も分からず次第に失明していくなど、
専門医に聞いたことがあります。自分で空けるようなことはせず、
くれぐれも、医師に相談するようにアドバイスをしてください。
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